ティファール回想記
勢者必衰とは、よく言ったものだと。
ティファールは、かつての私にとって大きな憧れでした。
私にも、一般の少年のごとく、
パラパラのチャーハンに憧れていた時期があったのです。
おいしチャーハンのため その1
フライパンはカンカンまで熱するべし。
わたしにはそのカンカンの度合いがよく分からなかったのです。
でも、ティファールは、そのカンカンを教えてくれる。
パンのまん中にある赤いマークが、カンカンになると消えるのです。
若い私は、コレは、NASAの仕業だと思いました。
メイドインジャパンじゃダメだ、アメリカの仕業だと。
アメリカ製だと、思えば思うほど、憧れは膨らみます。
私は、18なのに、すっごいダダをこねて親にティファールを買ってもらいました。
至福で私は満たされました。
しかし、昨日見てしまったのです。
近所のジャスコ系スーパーで、ティファールは、
まるで靴下のようにワゴンに詰まれ、叩き売られていました。
ワゴンに積まれた、破格のティファールに、
買い物客達は、全く振り向きもしません。
20年前の美人が、今のオバサンであるように、
時代が・・・変わったのです。
若い内に華咲かせれただけでも、ずいぶん、マシだと。
